響くんとは付き合いません!!
「ひとりで行けるから大丈夫だよ」
「でも熱が高いのに」
「ちゃんと歩けるから。それに保健室は階段おりてすぐで近いし。もう3時間目がはじまるでしょ?奈央ちゃんは戻ってて」
「でも……」
奈央ちゃんは心配そうに私を見ていたけど、背中をぽん、と押すと渋々教室に戻っていった。
ひとりで階段を降りて、保健室のドアをそおっと開けてみた。
あれ……先生、いないじゃん。
あ、でも…。
3つあるうちのベッドのひとつが、白いカーテンに囲まれてる。
誰か休んでるってことは、しばらくすれば先生が戻ってくるのかな?
そう思った私は、先生が戻ってくるまでのあいだ、ベッドで横になって待たせてもらうことにした。