響くんとは付き合いません!!



人間ふしぎなもんで、熱があるってわかった途端にしんどくなるもんなんだな。

身体ももっと重たく感じるし、頭もぼんやりとする。



ベッドに仰向けになって、天井の蛍光灯を眺めているとそれさえ歪んで見える。



「ひーくん……チューして?」



ん……?

なに、白いカーテンの向こうから女の子の甘い声がする。



「やだ。だって俺眠いもん」

「お願い、1回だけでいいからぁ」



うわぁ。

もしかしてこれって、カップルが勝手にベッドを使ってるってパターン?

最悪な場面に出くわしてしまったな。



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