響くんとは付き合いません!!
奈央ちゃんのあとから部屋の中を覗いてみると、そこは8畳くらいはありそうな広い部屋になっていた。
ここが……響くんの部屋…!
男の子の部屋に入ったのってはじめてだから、なんか緊張する。
広いわりには家具は少ない。
黒い3人がけのソファーと、ガラス製のセンターテーブル。
壁掛けの大きなテレビがあるくらい。
「あれー、なんだ寝てんの?」
ダブルサイズのベッドでは、真っ赤な顔をした響くんがジャージ姿で眠っていた。
「万里、ジュースをほっぺたに当ててみたら?冷たくて飛び起きるかもっ!」
「うしししっ。いいなそれ」
おいおい…
一応病人なのに。