響くんとは付き合いません!!



「ねー、あの人かっこよくない?」

「わー、ほんとだ!」



道行く女子高生の視線を浴びているあの人。

間違いなく、響くんだ!



「ん?あれっ……?おぉ、満瑠じゃねぇか!」



話しかけようと近づいたところで、私の気配に気づいたのか先に声をかけてきた。



「なにやってんの?」



スマホをジーンズのポケットにしまうと、立ち上がって笑いかけてきた。



「お買い物です。響くんはひとりで何してるんですか?」

「人と待ち合わせしてんだよ」


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