響くんとは付き合いません!!



「おいコラ、満瑠になれなれしく触んなボケ!満瑠は俺のもんだ!」



早瀬くんが結崎くんの手をバシッと叩き落としたことで、私の両肩から手の感覚が消えた。



っていうか私……早瀬くんのものではないんだけど…。



チャイムがなり、先生が入ってきたことで教室から私語が消えた。



「じゃあ満瑠、今夜はぜったいに来いよ?」

「いや……だからね…」

「な、いいだろ?」

「……はぁ、うん。わかった…」



結局のところ、私はまた早瀬くんを断りきれなかったみたいだ。

なんで私ってこうも押しに弱いんだろう。

放課後になると、やっぱりまた頷いてしまう自分が自分で嫌になる。


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