響くんとは付き合いません!!



「あぁ……。どうしよう…バレちゃったら怒られる…」

「しっ、もうちょっと小さい声で喋ってよ満瑠」

「そういう奈央ちゃんこそっ」



22時30分の消灯をすぎて、それから30分。



ついに私は、部屋を抜け出してしまいました。

暗闇に満ちた廊下を、スマホの淡い明かりを頼りに奈央ちゃんとふたりで歩いている。



部屋を出て廊下をまっすぐ突き当たりまで行って、階段を降りて…。

階段を降りてすぐの廊下の窓から脱走!



という短距離の脱走経路だけれど、途中で泊まり込みの先生や寮母に鉢合わせないかドキドキする…。



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