響くんとは付き合いません!!
「肝試し、やっぱり誘わなきゃよかったかな?」
「ひぃぃっ……!」
「ちょ、話しかけただけでそんなに驚くなって。逆にビビるわ」
「だって早瀬くんがいきなり、話しかけてきたりするからっ……」
びっくりして、心臓が口から飛び出してしまうかと思った。
「怖がりだな」
「……っ。否定は……できません…」
やっぱり来るべきじゃなかったな。
一切怖がる様子もなく、テニスボールがないか探し始めた奈央ちゃんと結崎くん。
私のとなりにいてくれる早瀬くんも、怖がる様子なんてなくて。
私だけひとり恐怖で縮みあがっているなんて、逆に情けなくなってくる。