はつ恋の君をさがしてる
朝食は久しぶりににぎやかで楽しかった。
高嶺さんはやっぱりあっという間に完食して、コーヒーも飲んでくれた。

「旨かった!ありがとう。朝飯なんかいつもコーヒー位だから、嬉しいよ。ごちそうさん。」

「簡単なものしかできなくて……でもひとりで食べるより楽しかったです。」

「そっか。あ!そうだ体調は大丈夫か?疲れてるんなら無理しないで今日はゆっくりしてろよ?」

昨日泣き寝入りしたことを思い出す。
急に恥ずかしくなってしまう。

「あの……昨夜はすいませんでした。ベッドまで運んでもらったみたいで……」

「そんなこと気にするな。あれは俺が悪い。辛い話をさせて悪かった。これからは鈴加のことは俺が診る!だから何でも調子悪くなったらちゃんと言えよ?約束だからな?」

「はい。」

思っていたより素直に返事が出たので自分でもびっくりした。

私の返事に笑顔でうなずいて、高嶺さんは席を立つ。

すぐにシャワーを浴び、あわただしく着替えや支度をして出勤していった。
本日の帰宅予定は夜8時頃かな?とのことだった。

起きたのが6時前で出勤が7時半かぁ~
毎日同じじゃないよね?
確かお父さんは夜勤もあったし、昼から出勤もあったよね?

う~ん、今度聞いてみよう。

私はシャワーを浴びるとすぐに家事を始めた。
昨夜は着のみ着のままで寝てしまった。
とは言え夕食に出かける前に一度着替えていたからまだ良いか?

本当に子どもみたいだなぁ~泣き疲れて寝ちゃうなんて。
高嶺さん……呆れちゃったかな?

ウジウジと考えながらもリビングやキッチンに掃除機をかけて、止まった洗濯機から洗濯物を引っ張り出してベランダに。

うわぁ~高い……
これは……ちょっと怖いかも?

飛ばないように気をつけて干す。
ふたり分の洗濯物。
なんか…
新婚さんみたいだなぁ~
そう思ったららまた恥ずかしくなって困る。

自分の気持ちがよくわからない。
高嶺さんはどうなんだろう?

昨日は抱き上げられたり、抱き締められたり……おまけに胸で泣かせてくれた。

まだお試し同居は始めたばかり。
1日しか経ってないのに。

なんか盛りだくさんの1日だったよね?

高嶺さんの気持ちもわからないけど、自分の気持ちが全然わからない……。

リビングに戻るなりどっと疲れて、私はそのままソファーで眠ってしまった。
窓を閉めるのも忘れて……。
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