初恋の君と、最後の恋を。

退屈な授業も今朝の一件を思い出してニヤけていたらあっという間に終わり、昼休みになった。


クラス替えをして仲の良い友人と離れ離れになってしまった。

大人気の黒瀬先輩に告白した私は全校生徒に変わり者として認識されて、自業自得なのだけれど新しいクラスでは友達1人できていない。

もう新学期が始まって2週間が経つが、クラスメートから挨拶ひとつ返ってこない日常を繰り返している。


お弁当を食べる友人もいないけれど、幸いにも私には黒瀬先輩の隣りで食べるというミッションがあるため、張り切って教室を飛び出す。



「黒瀬先輩!」


食堂に駆け込んだ時には既に女子生徒に囲まれていて、先輩の周囲の席を陣取られてしまっていた。


くそぅ。


仕方なく空いている1番近くの席に座る。


黒瀬先輩に張り付く女子たちはいわゆる美人という枠の中に入る方たちで、顔も整っていれば、豊満なボディーまで兼ね備えている。

悔しいくらいに先輩とお似合いの女の子なんですけど!



母が作ってくれたおにぎりを食べながら、笑顔を浮かべる女子生徒に対して相槌を打つ先輩を見つめる。


どの角度から見ても素敵だな。

イケメンを見ながらだと、ご飯も進みます。


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