初恋の君と、最後の恋を。
スローテンポのBGMが流れる店内で、中学生が喜びそうなものを探す。
雑誌に特集されているだけあってどれも惹かれるものばかりだ。
「女の子の名前はなんて言うんですか?」
「宮下 光さん」
「ヒカリちゃんかぁ…あ、これなんてどうです?」
白を基調とし、片隅に花びらが散りばめられたポーチを手に取る。
ペンケースにも使えそうだ。
「シンプルながら可愛いね」
「ですよね。可愛い」
花びらの色が違う3パターンが飾られていた。
「高校生でもこういうの使うの?」
「可愛いものに年齢は関係ないですよ」
ヒカリちゃんが高校生になっても使えると思うな。
「じゃぁ、これとこれにしよう」
黒瀬先輩はピンクの花びらと水色の花びらの2つを選んだ。
「買ってくるね。店内見てて」
「はい」
きっとヒカリちゃん、喜んでくれるよね。