初恋の君と、最後の恋を。

首を長くして待ち構えていた放課後。

雅美を連れて校門の前に立つ。



「なんで私も?早く帰りたいんだけど」


「たまには良いじゃない」


マスクの下で雅美がもごもごと文句を言っているが、ガッチリと腕を掴む。

楽しい時間に、雅美か居てくれた方がさらに楽しくなる。そう思って無理矢理に連れて来た。


「お待たせー」


風のように突然現れた相馬先輩から少し遅れて黒瀬先輩の姿が見えた。

本当に出掛けられるんだ。



「雅美も一緒にーー」


2人の前に雅美を押し出す。


「あれ?雅美ちゃんじゃん。元気?」


相馬先輩は雅美のことを知っているようだ。
どこかで面識があったのかな。


雅美に尋ねようと顔を向ければ、いつも以上に不機嫌な表情をしていた。



あー、よく考えたら、合わないよね。

この2人は。



「それで?行き先は?」


急に冷え込んだ空気を察した黒瀬先輩が話題を変えてくれた。


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