青色の輝き
「ほんとに、大丈夫か?」



「こ、怖かった」




俺は白石の頭を撫でる。




「へっ…?」



「あ、わり」




白石の顔が赤くなるのを見て、俺もつられて赤くなる。



恥ずかしくなって手を退けた。




「ごめんね、付き合ってもらっちゃって。



ここ、咲久のクラスなの…。咲久がどこで何してるか見たくて…。それどころじゃなかったけど」




えへへと困ったように笑うと、白石はうつむいた。




「あぁ、あいつなら出口で扉の案内してたぞ?」



扉開けてくれたの咲久だし。




「えっ…」



「まぁ、しゃーない。今回は諦めろ」




むむむぅっと唸ると白石は諦めたように立ち上がって、歩き出した。



俺もそれに続く。




「二井くんは、未央ちゃんのこと好き?」



「ああ、そりゃな。



彼氏でもできようものなら彼氏を殴る自信があるぐらいには」
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