青色の輝き
よく、いろんな人にシスコンだとか言われるけど気にしてない。



妹としてかわいいものはかわいいんだから仕方ない。




「うん。そうだろうね。見てたらわかる。



私も、そうなの。


たくさん心配しちゃうし、見てないと安心できないし、居なくなっちゃったらって不安になる。



…でもね?それは咲久には重しになってるんじゃないかって、よく思うの。



もう、私の家族は咲久しか居ない。



もちろん、おじいちゃんもおばあちゃんもいるけど、ただ、あの頃の一番暖かくて優しかった家族はもう咲久しか居ない。



だから、やっぱり、不安になっちゃうの」




白石は小さい声でそう話した。




気づいたら、中庭まで出てきていて。




白石は中にはのベンチに座った。




「私、ダメなお姉ちゃんなんだよね」




そう言ってうつむいた。




「そんなことねぇよ」




ポロっとそんな言葉がこぼれた。
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