青色の輝き
「へ?」



「当たり前だろ。たった1人の家族を心配するのは。



この間、咲久も同じようなこと言ってたし」




俺は白石の隣に座った。




「それに。



俺だって、未央にウザがられるぐらいかまうし、彼氏できたときはガンつけちゃうし。



それぐらい大事にしてることだよ。俺も。お前も」




咲久に、先週全く同じことを聞かれた。



やっぱり姉弟だなって、よくわかる。



お互い、隠れて安全を確認したり、心配したり。



家族のくせに中途半端に気使ったりして。




「そっか。そうだよね」




白石は涙をためて、でも吹っ切れたように笑った。




「ねぇ、二井くん」



「なに?」



「いいこと教えてあげる」




白石はにっこり笑って俺の両手を掴んだ。




「な、なんだよ」




鼓動が早まる。



ニタっと笑う顔も、少し冷えた手も、俺をおかしくしそうで。
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