俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。



無事先生に教室まで送られると、俺のクラスは片付けが始まっていて、思ったよりがやがやが静かだった。

でもそのせいもあってか、俺が戻ってきたことにみんながすぐに気が付いた。


「あ、碧翔おっそー!」

「え、わり…」


あ、あれ・・・?


「碧翔看板撤去ねー」

「え、うん」


涼すけがそういうだけで
みんな、変わんない。

いつものクラスだ。


「碧翔おっそー」

「わりわり」


すでに看板撤去していたいつものメンツも、いつも通り。
なんも変わらない。


…もしかしてみんな知らないのか?
いや、でも涼すけいたし、涼すけと一緒に座ってたのもこのクラスだし
…そういや、こいつらも演劇部見に来てたし…


「…お前らさ、さっき体育館にいたよな?」

「あ、見えた?
碧翔の演技がガチすぎて笑えなかったわー」

「なー。笑いに行ったのにガチすぎて笑えなかったわ!」

「うっせ!たまには俺も真剣になるんだよ!」


・・・って、それだけ?
あれ、それだけ?


「碧翔」

「あー?」

「俺ら別に気にしねぇから」

「え?」

「誰と家族とか、別に気にしてねぇから。
そんなビクビクしてんなよなー!」

「いって!なんだよ!」


いきなり肩パンされたし!!
…でも、そういうことな。

あれかな、クラスみんなで決めたんかな。


なにこのクラス最高かよ


< 95 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop