俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。
無事先生に教室まで送られると、俺のクラスは片付けが始まっていて、思ったよりがやがやが静かだった。
でもそのせいもあってか、俺が戻ってきたことにみんながすぐに気が付いた。
「あ、碧翔おっそー!」
「え、わり…」
あ、あれ・・・?
「碧翔看板撤去ねー」
「え、うん」
涼すけがそういうだけで
みんな、変わんない。
いつものクラスだ。
「碧翔おっそー」
「わりわり」
すでに看板撤去していたいつものメンツも、いつも通り。
なんも変わらない。
…もしかしてみんな知らないのか?
いや、でも涼すけいたし、涼すけと一緒に座ってたのもこのクラスだし
…そういや、こいつらも演劇部見に来てたし…
「…お前らさ、さっき体育館にいたよな?」
「あ、見えた?
碧翔の演技がガチすぎて笑えなかったわー」
「なー。笑いに行ったのにガチすぎて笑えなかったわ!」
「うっせ!たまには俺も真剣になるんだよ!」
・・・って、それだけ?
あれ、それだけ?
「碧翔」
「あー?」
「俺ら別に気にしねぇから」
「え?」
「誰と家族とか、別に気にしてねぇから。
そんなビクビクしてんなよなー!」
「いって!なんだよ!」
いきなり肩パンされたし!!
…でも、そういうことな。
あれかな、クラスみんなで決めたんかな。
なにこのクラス最高かよ