キミに好きって言えなくて。



「いや、別に?


どーせ、お前のことだからどっかでビックリして前進んでねぇだろうなと思ったから。」



さすが綾瀬。

私の事、たぶん4人の中で1番知ってる。



こんな風に2人で居ると、どうしても好きな気持ちが加速してしまう。



どんどんどんどん綾瀬に惹かれて、止まらなくなっちゃう。



「ねぇねぇ、綾瀬。


今日の後夜祭なんだけど、


花火、一緒に見ない?」




……言っちゃった。私。



言えちゃった。



少し驚いた顔をした綾瀬が私の方をじっと見つめる。




綾瀬からの言葉を待つ間、周りの音が全部遮断されたみたいにしーんと頭の中が静かになる。




「俺と…?」




そう言ってしばらく考えた綾瀬は、




「いや、いいよ。

俺、他の人と見るから。」




そう言った。




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