キミに好きって言えなくて。



それから、少しずつ進んで、お化けに驚きながら、綾瀬の右手をぎゅっと握る。



お化け屋敷を出る頃には、左手にじんわりと汗をかいていて、握っているのがすごく恥ずかしくなった。



そして、やっとの思いでお化け屋敷を脱出すると、あとの3人はいなくなってた。



「あれ?アイツらどこ行ったんだろ」



「ね、どこ行ったんだろ…」



2人でキョロキョロしていると、ふと周りの視線が私たちに向いていることに気がついた。



あっ!そうだ、私、綾瀬の手、握ったままだった!!


そう思って綾瀬の手をぱっと離すと、
「あぁ、わりぃ」と少し悪そうに綾瀬が私に謝った。



「いやいや、私こそ。
でも、ありがとう。心強かった」



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