キミに好きって言えなくて。




白石さんも綾瀬のこと、好きだったと思ったんだけど…





綾瀬と私が必死で考えて、選んだ可愛いイヤリングは、なぜか私の手元に巡ってきた




「これ、いらねぇからやる」


「は?!渡さなかったの??」


「うん。」


「なんで?!」


「さぁ。なんとなく」




なんとなくって…。


余りものなんて、いらないし!



しかも、私に似合いそうなデザインじゃないし。



って思いながらも、


2人でわざわざ選びに行った思い出を大事にしたくて、



今でもそのイヤリングは私の家に眠ったまま。




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