キミに好きって言えなくて。
「陽葵?なんかボーッとしてない?」
朝礼のチャイムがなって先生を待つ間、
隣の席の渋川 奏汰(しぶかわ かなた)が心配そうに聞いてきた。
奏汰は優しくて、私たちのグループの中では頼りになるお兄ちゃんって感じの存在。
「ほんと、さっきまであんなに元気だったのに!」
「らしくねぇ〜。バカなくせに風邪でも引いた?」
斜め後ろから不思議そうに私を見るのは、
私の親友の坂口 希(さかぐち のぞみ)
美人で勉強もできて、周りから一目置かれる存在の希。
だけど、実は私と同じで5年間もサッカー部の広瀬先輩に恋をしている。
こんな綺麗で可愛い希でも同じくらい片思いしてるんだから、私なんてして当然か。
なんてたまに思っちゃうぐらい、綺麗でいい子。
そして、斜め前から私を小馬鹿にしてくるのは、
グループ1のお調子者の中津 賢也(なかつ けんや)
コイツは根っからのサッカーバカで、
サッカー部では唯一、2年でレギュラー入りを果たした。
勉強が出来るとはお世辞でも言えないけど、結構熱い心を持ってて、凄くいい奴なんだ。
私たちは希と私がマネージャーをしてる、
サッカー部の中で出会って、何故か自然と、居心地がいい人たちが集まった
2年生で、5人が同じクラスになるのなんて奇跡だけど、おかげで毎日が本当に楽しい