好きが伝われ


ーーー

それが、神浜さんが翔太を好きな理由だという。


そんなことがあったなんて。



翔太は覚えてるのかな、その事。

でも、覚えてるから今こうして一緒にいるんだよね。



顔イケてるとか言われたことないし、私は。

これ、、諦めるしかないの?



少し泣きそうになる。


「じゃあー、私から質問ね?なんで、翔太くんじゃなくて、恒樹なの?」


意外すぎる質問に、私は一瞬固まる。


「本当に恒樹が好きなわけ?翔太くんよりも?」

その声はなんとういうか、私になんと言わせたいのだろうか。


恒樹さんじゃなくて、翔太が好き。


でも今はそれを言えないし。

一応、恒樹さんの作戦があるっぽいし。



「そ、そういうことです。」


神浜さんは少し呆れ顔で、腕を組んでだ。

なによ〜。
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