ちゃんと伝えられたら
「坂口さん。」

「なっ、そうだろう?随分篠田に回す仕事が多くなっているはずなんだが。」

ああ…。

「確かに篠田は覚えも遅くて、時間もかかるかもしれない。でもその丁寧で細部まで気が配られた仕事ぶりが…。」

坂口さんが微笑む。

「好きなんだ。」

そんな坂口さんにドキリとする。

普段仕事での接触もあるのに、こんな事は初めだ。

まるでその言葉が自分に向けられたように感じて…。

「そう言えばこれを渡しに来たんだけど。」

差し出された袋には、温めるだけのおかゆのレトルトがいくつか。

そしてスポーツドリンクが数本入っている。

「体調が悪くなると俺が欲しくなるものばかりだが良かったか?」

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