ちゃんと伝えられたら
仲直りしてからの坂口さんは何だか可愛い…。

坂口さんは手を放すと、私の肩を抱く。

「まあ、それは次の機会だな。」

「はい、私も何を作るか考えておきますね。」

そこで私は気がついた事を聞いた。

「お弁当の事ですけど、何かリクエストとか味について思った事はないですか?」

「好き嫌いはないから何でも大丈夫だぞ。」

言葉よりも坂口さんの表情が温かくて、本当に満足してくれている事を感じた。

「正直初めは味が薄く感じた。でもそれに慣れてしまうと外食やコンビニ弁当の味に飽きてきてしまってな。やっぱり手料理は良いもんだな。もうずっと志保に作ってもらいたいくらいだよ。」

坂口さんは私の耳元で照れくさそうに笑う。

私達は道人さんのラーメン屋についた。

「今日は連絡を入れていないから、正面からだ。連絡をしておくとカウンターの端っこの席を空けておいてくれる。その代わり裏からこっそりと入るんだけれどな。」

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