ちゃんと伝えられたら
この話だけでも、兄弟の仲の良さを感じる。

こないだ突然連れて来られて、不思議に思っていたことがこれで納得がいった。

「いらっしゃい…、あれ?」

私達の姿を見た道人さんはこちらに出て来て、ニッコリ笑った。

「やっぱりそういう事なんだな。」

私達の顔を交互に見る道人さん。

道人さんは空いているテーブル席に私達を案内してくれた。

「道人、お前は志保に何を言ったんだ?」

いきなりけんか腰でこう声を掛けた坂口さん。

「ん?それは俺と志保ちゃんとの秘密。」

道人さんは嬉しそうに私に笑いかける。

「何でお前が志保の事をそんな風に呼んでいるんだ?」

道人さんは面白そうに坂口さんの顔を見る。

「それも内緒。でも兄貴…。」

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