ちゃんと伝えられたら
「取引会社からも課長からも着信の嵐だ。道人の電話の後から、気にかけていなかったからな。」

「あの…、私もですか?」

「志保が金曜日に仕上げる予定だった書類だ。きっとその前の日に早退したから未完成じゃないのか?」

「あっ…。」

「志保以外に誰が作成するんだ?」

綾人さんは意地悪な笑顔を向けた。

「今週も土曜出勤だ。」

「一度家に帰らないと、こんな状態では会社に行けません。」

何しろ昨日寝込んでいて、ほとんどそのままで道人さんの家から戻って来たのだから。

髪はぼさぼさ、もちろんすっぴん…。

「ええっ~。」

私は覆わず大声を上げる。

「どうした?」

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