ちゃんと伝えられたら
それと同時に私達は何人かに囲まれるような形になった。

「すいませんでした。」

山田さんの掛け声に、その周辺の人達が頭を下げる。

「もうこのプロジェクトはお二人が居ないと成り立ちません。こちらの勝手な都合で…。」

そう言いかけた山田さんの言葉を誰かが遮った。

「坂口くん、済まなかった。」

後ろのドアから現れたのは…。

「三島常務。」

思わず綾人さんが叫んだ。

「どうされたんですか?三島常務がこんな所にいらっしゃるなんて。」

「君に直接謝りたくてな。でもこれだけは信じてくれ。」

綾人さんの顔つきが変わった。

「娘の事は関係ない。ただ君に私のそばで働いて欲しかっただけだ。それがこんなに大ごとになってしまった。…確かに娘の入れ知恵でそこの篠田さんを外そうとしたのは私だが軽率だった。」

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