ちゃんと伝えられたら
「社用車を回して来るから。」

これは会議に行く時のいつものパターンになりつつある。

私はうなずくと、会社の社員用入口の隅で坂口さんを待つ。

私は荷物を積み込むと、助手席に座る。

「すいません、よろしくお願いします。」

坂口さんはうなずくと、いつものように車を発進させた。

「あれ?雨が当たってきましたね。」

私はフロントガラスを見て、坂口さんにそう話しかけた。

「資料とパソコンを濡らすなよ。」

何となくうわの空の坂口さん。

「どうしたんですか?」

会議前のいつもの坂口さんらしくない。

私は何となくこれ以上話しかける事が憚られ、黙ってしまった。

いつもならこれからの会議の事を一方的に話し続ける坂口さん。

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