ちゃんと伝えられたら
そのうちの一人が寺本さん。

書類の担当を主にしているようで、私とのやり取りが一番多い人だ。

「こないだも会議録の事で電話していただろう。」

「はい。」

発注先の意向で会議録の内容の言い回し等が変わる事も多い。

その辺は寺本さんとメールや電話で直接やり取りしている。

坂口さんはその辺を私に任せてくれるようになったのだ。

それも私が仕事に自信を持ち始めている一つの要因だ。

「その寺本さんが篠田の事を紹介して欲しいと言って来たんだが…。」

「えっ?紹介も何も直接連絡し合っているのに、今更どういう事でしょう?」

私は坂口さんの様子を伺って、首をかしげた。

「…個人的な連絡を取りたいそうだ。」

坂口さんは少し言いにくそうに言った。

「こればかりは勝手に教えるわけにもいかないから、篠田から返事してやってくれ。」

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