ちゃんと伝えられたら
「さ…、さかぐ…。」

私は坂口さんに抱きすくめられ、そのままキスをされた。

自然に私も腕も坂口さんの身体に回る。

「篠田、お前が好きだ。俺と付き合わないか?」

嬉しいセリフもこの雨で聞き取りにくい。

でも、私は…。

「こんな私で良いんですか?」

そんな可愛げのない言葉しか出て来ない。

坂口さんはにっこりとうなずいた後、私の頭を撫でる。

「篠田はもっと自分に自信を持て。お前には言っただろう。」

私は不思議そうに坂口さんと目を合わせる。

-いろんな意味でお前に補佐をしてもらいたいんだ。分かったか?-

坂口さんはその言葉を引き出す。

「仕事もプライベートも全てだ。篠田がそばに居れば、俺は何でも頑張れる。」

< 79 / 258 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop