教育係の私が後輩から…
怪我をして2週間が経った頃、やっと松葉杖も使わずに歩ける様になった。
あ〜解放感半端ない!
あとは…
「な? 今夜は佐伯の快気祝いしようぜ?」
「快気祝いなんてやらなくて良いから!」
「僕、美味しいもの作りますよ?」
七本の発案に誠一郎までも賛同する。しかし、そんな事を快く思わない者は多い。
「佐伯さん、
猪瀬君と個人的な付き合いは止めてくれるかね? 会社のイメージが悪くなる!」
何処から湧いて出たのか、部長からの指摘が入った。
この人なぜか、最近部署によく居るんだよね。
以前、課長の時でさえ、自席に居ることはあまり無かったのに!?
「個人的な付き合いで、会社のイメージが悪くなるとは? どんな付き合いでしょうか?」
「だから、それは君の!」
「君の?」
「淫…」
「淫? 何でしょ? 今の私は、3年前の私じゃありませんよ? それ以上仰る様でしたら、私もそれなりの手段を取らせて頂きますよ? 今回は以前と違って証人になってくれる者が居ますから?」
「……」
部長は悔しそうに顔を歪めていた。
「それでは定時になりましたので、私は失礼します。お疲れ様でした。」
「おい佐伯! 待って、快気祝い!」
七本の呼び止めに「結構です!」と、私は返事をしてそのまま部署を出た。