教育係の私が後輩から…
「宣美!」
その時ドアが開き、慌てて病室へ飛び込んで来た誠一郎。
「なんで誠一…猪瀬君が!?」
「ごめん。俺が知らせた。」と、言う七本を私は睨んでいた。
「猪瀬君、仕事は!?」
「そんな事より、どうして専務がここに居るんですか!? まさか貴方が??」
「誠一郎違う! やめて!」
誠一郎は何か勘違いしたのか、専務の胸ぐらを掴み、今にも殴りかかろうとしていた。
「専務は、たまたま居合わせて
私を病院まで運んでくれたの!」
「そうでしたか…? すいません。」
「誠一郎君、このままだと
本当に彼女の命に関わるよ?
そろそろ君も腹を括った方が良い。」
「その様ですね?」
拳を握りしめ、悔しそうにする誠一郎。
「わたしに出来る事があれば
力になるから?」
専務はそう言い残して病室を後にした。
「それで、子供は?」
「出来てるわけないでしょ!?」
「マジか…」
私の言葉に、がっかりする誠一郎の姿に、胸が痛くなるけど、きっとこれで良かったんだと思う。
「なぁ? 本当に専務は関係ないのかなぁ?」と言う七本。
七本はまだ、専務への疑いを持ってる様だ。
「病院まで付き添ってくれたんだよ?」
「疑われ無い様に、第一発見者を装ったのかも?」
七本は、何が何でも専務を疑いたいようだ。
「考えすぎだって!」
「いや、その可能性もある。」
誠一郎まで…
「兎に角、専務の事は少し調べてみるよ?それから、少し騒がしくなると思うけど、何があっても宣美は俺を信じてて欲しい。」