幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



「っ……」



「今の雛乃は、自分の気持ちを見つめ直す時間が必要だね。雛乃の気持ちがブレてばかりだと、いつまでたっても誰も先に進むことができないんだよ」



そのまま、杏奈は話し続ける。



「いつまでも避けてばかりじゃダメだよ。少しずつでいいから2人のこときちんと考える時間を作らないと。んで、もし1人で悩んで抱え込んじゃうんだったら、わたしがいつでも相談に乗るから」


「あ、あんな……っ」



「2人とも、きちんと雛乃に気持ち伝えてくれてるんだから、頑張ってみな?わたしは雛乃がどちらを選んでも、もしくはどちらとも選ばなくても応援するから」



「……あ、ありがとう……っ」


杏奈に話を聞いてもらって、
少し気持ちが楽になったような気がした。

< 222 / 391 >

この作品をシェア

pagetop