幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



「こ、ここわたしのベッドなの!今すぐ自分の部屋に戻って!」


「んー、まだ離れちゃダメ」



引き離そうとしたら、さらに抱き寄せられてしまって、完全に抱き枕状態にされてしまった。


こ、こんなのにドキドキしちゃいけないって頭ではわかっているのに。


この近すぎる距離感にドキドキさせられてしまう。



「うぅ……むりぃ……!!」


榛名くんはこんなことするの慣れてるかもしれないけど、わたしは全く慣れてない。

榛名くんの胸に顔を埋めて、身動きがとれないまま。


そもそも男の子にこんなふうに抱きしめられたことないんだから……!



すると、少しずつ目が覚めてきたのか、上からフッと笑い声が聞こえた。


その声に反応して、埋めていた顔を上げると、イジワルそうに笑っていた榛名くんの顔をとらえた。

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