限りない愛~甘い彼に心揺れて~

それにしても付き合っているかどうかと母もやっぱり気になるんだ。その確認するために、今度の休日に会えないかとメッセージを送り、その返事を電話でもらった。


バスタイム中に返事が来たのは予想外だったけど、快い返事をもらえたのでとりあえずは安心。あとは、確認するだけ。

でも、どう確認したらいいだろう。ストレートに訊いたらいいのかな。

またまた悩んで、クッションを抱き抱えている私に母がどうしたのかと訊いてくる。

母に恋の相談はしたことがないが、もしかしたら良いアドバイスがもらえるかもしれない。一応人生の大先輩なのだから。


「お父さんには絶対に言わないでね」


私の前置きに母はうんうんと頷いたが、父に言わないという確証はない。父は大阪へ出張中で明日帰ってくる予定になっている。

父がいたら、絶対に出来ない話。


「今好きな人がいて、その人も私を好きだと言ってくれたんだけど、付き合うとかいう話をしてなかったら、付き合っていることにはならないよね?」

「真帆……」


神妙な面持ちで私の両頬を母は自分の両手で挟む。力は強くないけど、なんだ?と不安になる。
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