限りない愛~甘い彼に心揺れて~
「そんな日々が続いて、おじいさんの小言は右から左へと流していた。だから、真帆に再会出来たのは奇跡だったよね」
私は相槌を打った。ふたつの会社が統合したことで起こった奇跡。
統合を決意した社長と専務には感謝したい。
「専務からは真帆のことを聞いてはいたんだ。会社にいる女性社員の姪が洸と同じ保育園に通っていて、楽しく話すようになって、その子がいい子なんだよねと。でも、名前を聞いたことがなく、その子が真帆だなんて思わなかったけどね」
笑って、私を見る眼差しは優しい。
「私も統合する会社の副社長が大ちゃんだなんて思いもしなかった。最初、大ちゃんを見ても分からなかったけど、大ちゃんはすぐ分かったんだよね?」
「うん。ずっと心の奥で真帆のことを想っていたからね。小さい子どもを見ると真帆は元気かなと思い出していた。だけど、実際再会した真帆は小さくなかった。当然だよね、それだけ時間が経っていた」
私たちにはお互い知らない時間がある。でも、その時間をこれから越えていける。
私は相槌を打った。ふたつの会社が統合したことで起こった奇跡。
統合を決意した社長と専務には感謝したい。
「専務からは真帆のことを聞いてはいたんだ。会社にいる女性社員の姪が洸と同じ保育園に通っていて、楽しく話すようになって、その子がいい子なんだよねと。でも、名前を聞いたことがなく、その子が真帆だなんて思わなかったけどね」
笑って、私を見る眼差しは優しい。
「私も統合する会社の副社長が大ちゃんだなんて思いもしなかった。最初、大ちゃんを見ても分からなかったけど、大ちゃんはすぐ分かったんだよね?」
「うん。ずっと心の奥で真帆のことを想っていたからね。小さい子どもを見ると真帆は元気かなと思い出していた。だけど、実際再会した真帆は小さくなかった。当然だよね、それだけ時間が経っていた」
私たちにはお互い知らない時間がある。でも、その時間をこれから越えていける。