限りない愛~甘い彼に心揺れて~
昔の副社長を思い出していたが、現実に引き戻されて、入場してくる姪のにこにこ顔がかわいくて、声援を送る。
私たちに気付いた実亜は、繋いでいない方の手を大きく振る。どの子も親の姿を見て、手を振っていた。
入場してくる子供はどんどん大きくなり、最後の年長組の中にもう一人の姪を発見し、私たちは「亜由(あゆ)ー!」と再度声を張り上げて、声援を送った。
はにかんだ笑顔を見せた亜由は小さく手を振った。大きくなると嬉しいけど、恥ずかしい気持ちも出てくるようだ。
亜由も実亜くらいの頃は、弾ける笑顔で大きく手を振っていた。あと半年したら小学生になると思うと、子供の成長は早いとつくづく感じる。
「真帆の子供もそろそろ見たいわー」
「えっ? お母さん……私まだ結婚もしてないから、まだまだ先になるよ」
「そんなのわかってるわよ。でもね、真帆はのんびりしてるからちょっと急かしたくなるの」
急かしたくなる親の気持ちも分からなくないけど、プレッシャーはかけないでいただきたい。
「そんなに焦らなくていいんだよ。真帆がいなくなると寂しいからね」
「お父さん……」
「あら、そんなことないわよ。結婚したら家族が増えるんだから」
私たちに気付いた実亜は、繋いでいない方の手を大きく振る。どの子も親の姿を見て、手を振っていた。
入場してくる子供はどんどん大きくなり、最後の年長組の中にもう一人の姪を発見し、私たちは「亜由(あゆ)ー!」と再度声を張り上げて、声援を送った。
はにかんだ笑顔を見せた亜由は小さく手を振った。大きくなると嬉しいけど、恥ずかしい気持ちも出てくるようだ。
亜由も実亜くらいの頃は、弾ける笑顔で大きく手を振っていた。あと半年したら小学生になると思うと、子供の成長は早いとつくづく感じる。
「真帆の子供もそろそろ見たいわー」
「えっ? お母さん……私まだ結婚もしてないから、まだまだ先になるよ」
「そんなのわかってるわよ。でもね、真帆はのんびりしてるからちょっと急かしたくなるの」
急かしたくなる親の気持ちも分からなくないけど、プレッシャーはかけないでいただきたい。
「そんなに焦らなくていいんだよ。真帆がいなくなると寂しいからね」
「お父さん……」
「あら、そんなことないわよ。結婚したら家族が増えるんだから」