限りない愛~甘い彼に心揺れて~
「大丈夫、大丈夫」と副社長は何度も言っていたが、一度沈んだ心はなかなか浮上しなかった。なだめるよう何度も頭を撫でられたけど、全く効果なし。
苦笑する副社長は美味しいものを食べたら元気になるだろうと、遅めの朝食をカフェで取ろうと提案した。地下駐車場にあった副社長の車で外へと出る。
しかし、数分走ったところで副社長のスマホが鳴って、路肩に停車。会長からの呼び出しですぐ帰るようと言われ、私の家へと方向転換。
会長に今日は予定があると伝えていたけど、仕事を優先させろと言われていた。副社長は大きくため息をついて、渋々送ってくれたが、車から降りるときにドキッとさせられた。
私の手の甲にキスをしたからだ。「別れがたいな」と。今でもつり革を掴む自分の手を見ると、ジタバタしたくなるくらい落ち着きがなくなる。
なんでここにキスをしたのだろう?
それよりも今は平常心、平常心、平常心だ。浮わついた気持ちでは業務に支障を及ばしかねない。とにかく平常心と何度も自分に言い聞かせたが、オフィスビルに足を踏み入れた途端、それが無駄となる。
苦笑する副社長は美味しいものを食べたら元気になるだろうと、遅めの朝食をカフェで取ろうと提案した。地下駐車場にあった副社長の車で外へと出る。
しかし、数分走ったところで副社長のスマホが鳴って、路肩に停車。会長からの呼び出しですぐ帰るようと言われ、私の家へと方向転換。
会長に今日は予定があると伝えていたけど、仕事を優先させろと言われていた。副社長は大きくため息をついて、渋々送ってくれたが、車から降りるときにドキッとさせられた。
私の手の甲にキスをしたからだ。「別れがたいな」と。今でもつり革を掴む自分の手を見ると、ジタバタしたくなるくらい落ち着きがなくなる。
なんでここにキスをしたのだろう?
それよりも今は平常心、平常心、平常心だ。浮わついた気持ちでは業務に支障を及ばしかねない。とにかく平常心と何度も自分に言い聞かせたが、オフィスビルに足を踏み入れた途端、それが無駄となる。