限りない愛~甘い彼に心揺れて~
私たちが見た時とは違う。わずか数分でに手を握るくらいまで親しくなっていたのだろうか?


「うん。副社長を気に入っているらしいから、必死なのかもね」

「副社長を気に入っているという話、緒方さんも知っているんですね」


私たちは畑野さんから聞いたばかりだが、総務部では先週から噂になっていたそうだ。

噂はきっと他の部にも拡散されているだろう。ロビーという社員が通る場所での面会は噂になりやすい。ロビーを指定したのは副社長かもしれないけど、なぜわざわざ目立つ場所にしたのだろう。


「美男美女で絶対お似合いだと話題になっていて、実際二人でいるところを見た人も多くて、さらに盛り上がっていたよ。もし結婚したら、ビックニュースにもなりそうだしね。それじゃあ、それよろしく」


緒方さんは総務部に戻ろうして「あ、そうだ」となにかを思い出し、私を見る。

何だろう?と緒方さんを言葉を待つと、肩に手が置かれる。ふと、彼は前からスキンシップが多い人だったかなと思う。

今まで気に止めたことはなかったけど。
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