限りない愛~甘い彼に心揺れて~
隣に立つ副社長を見ると、同じようにこちらを見ていて目が合う。

副社長が言うように二人で見ているから感動出来るのかもしれない。だけど、のんきにキスして、夜景に感動していふ時間ではない。

私は何をするためにここへ来たのか?

レポート! レポートを書かないと!

副社長から不自然に視線をそらして、ぎこちなくソファに戻る。持参したノートパソコンを開いて、身を引きしてるために姿勢を正す。

いつまでとは言われていないが、畑野さんからは出来たら、見せてと言われている。早くにやったほうがいいだろう。


「真帆、少しそっちに寄って」

「えっ? あ、はい」


標題を入力して、何から書こうかと考えていると、隣にパソコンが置かれる。今この部屋には二人しかいないから、もちろん置いたのは副社長だ。

私は自分のパソコンと共に体を端に寄せる。


「そんなに離れなくていいよ。ほら、ここに座って」


副社長の手で動かしたパソコンがまた動かされる。ギリギリ肩が振れる距離に座り直すが、手が動かない。

先ほどまで入力しようとしていたことが、ぽっかり抜けてしまった。

どうしよう。
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