限りない愛~甘い彼に心揺れて~
緒方さんのことよりも別の悩みの方が大きかったからだ。

少々落ち込む私の前にめぐみが頼んでくれた生ビールのジョッキが置かれ、とりあえず乾杯する。

仕事関係の話をメインに楽しく、食べて、飲む。


「そういえば、真帆。最近、たまにボーッとしてるときがあるけど、どうしたの?」

「えっ? ボーッとしてた? 普通にしていたと思うけど」

「ううん、ボーッとしてたよ。ずっと真帆を見ていないけど、時々ふと見るとパソコンの画面から外れた一点をぼんやりと見ていることが何度かあったよ。その時間が長いから気になったんだけどね」

「長い時間って、なん十分も?」


めぐみの話に緒方さんが不思議そうに訊く。身に覚えはないけど、あるような。


「数分だけど、それがたびたびだから気になったんですよ」

「確かに数分でも宮坂さんがぼんやりするのはおかしいね。そんな姿は一度も見たことがないし。どこか具合が悪いとか、何か気がかりなことがあるのかな?」

心配してくれるめぐみと緒方さんの声は優しい。二人は本当にいつも優しくしてくれる。
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