御曹司は眠り姫に愛を囁く
椎名さんが私の隣に腰を下ろす。
「似た女性が居ると思っていたけど、まさか…貴崎さん本人とは。どうやって、この店に入ったの?」
「実は私・・・今の父親と母親は伯父さんと伯母さんで・・・実の父親は会社の社長なんです」
「面白い冗談だね・・・まぁ、室雨から訊いて、ここに来たんだな」
椎名さんは室雨さんの差し金だと思い込んでいた。
「本当なんです」
私は語長を強める。
「その父と再会したのは最近で、今度父に勧められて、どこかの御曹司と見合いします」
「・・・話はいいから…何飲もうよ」
喉の渇きも忘れ、矢継ぎ早に話をしていた私。
椎名さんに言われ、口を閉じた。
「何飲む?」
「えーと・・・」
私はカクテルのアラカルトを見て、カンパリオレンジを指差す。
「カンパリオレンジだね。じゃ、俺はバーボン」
カウンターの中でシェーカーを振るバーテンを呼んで、ドリンクをオーダーしてくれた。
「似た女性が居ると思っていたけど、まさか…貴崎さん本人とは。どうやって、この店に入ったの?」
「実は私・・・今の父親と母親は伯父さんと伯母さんで・・・実の父親は会社の社長なんです」
「面白い冗談だね・・・まぁ、室雨から訊いて、ここに来たんだな」
椎名さんは室雨さんの差し金だと思い込んでいた。
「本当なんです」
私は語長を強める。
「その父と再会したのは最近で、今度父に勧められて、どこかの御曹司と見合いします」
「・・・話はいいから…何飲もうよ」
喉の渇きも忘れ、矢継ぎ早に話をしていた私。
椎名さんに言われ、口を閉じた。
「何飲む?」
「えーと・・・」
私はカクテルのアラカルトを見て、カンパリオレンジを指差す。
「カンパリオレンジだね。じゃ、俺はバーボン」
カウンターの中でシェーカーを振るバーテンを呼んで、ドリンクをオーダーしてくれた。