遠距離の彼 と 近距離の同期
「だったら、私に頼まなくても、お弁当
作ってくれる子、いっぱいいるでしょ?」

「バカ!
そんな奴に作らせたら、それこそ修羅場
見るだろ?」

「あ、そっか。」


天は、自分と私の荷物をステージに置くと、後ろ向きに手を掛け、ひょいっとステージに腰かけた。

だけど、私には、このステージは高すぎて登れない。

いや、登れるんだけど、今日は膝丈のフレアスカートだから、前向きに飛びついて足を掛けるわけにいかない。

私が、階段を探してキョロキョロしてたら、天はステージを飛び降りた。

何?

私は、天が何をしたいのか分からなくて、天をじっと見てると、突然脇に手を入れられて、ふわっと持ち上げられた。

「ぅわっ!!」

私が驚いて声を上げた次の瞬間には、私はステージに座っていた。
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