【中完】彼女なんて辞めてやる。
「ねぇねぇ、樹くん!!

今日、遊べたりするっ?」


「んー?えっと、ちょっと待ってね。

うん、今日は空いているよ。

放課後、遊ぼうか。」


「うん!!何処に行くか考えるね!!」


「わかった。楽しみにしてるよ。」



お分かり頂けただろうか?

だなんて、とある某有名ホラー番組の司会者みたいに言ってみる。

彼、樹くんと呼ばれた人物がちょっと待ってね、の時に確認したのは、スマホ。

彼はそれを見たあとに、今日は空いている=君と遊べるよ、と言った。

つまり、遊ぶ女の子は日ごとに違うということだろう。





ああ、怖い。





それの、何が怖いかって?

まぁ、たしかに、赤の他人あるいはクラスメートくらいならば勝手にやってくれと思うだろう。

だけど、あれは。

樹くんと呼ばれた彼は。

今日、女の子と遊びに行くという奴は、





私の彼氏、浅岡 樹だ。

今は、朝でHRが始まる前。少しでも先に約束して樹と遊びたいという女子が多いのだ。

何故ここまで彼はモテるのだろうか?不思議でしょうがない。
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