【中完】彼女なんて辞めてやる。
きっかけは、3か月前だった。

そんな、重い事じゃなくて、簡潔に話をまとめれば。

相手が私に告白してきて、付き合い始めたということだ。

彼は、顔、頭、運動。全てが良し。

それに、硬派として通っていたためオッケーした。


好き、というわけではなかったけど。

もっと知りたいなと思うくらいには気になっていたし、彼がああなる前は気がつけばちゃんと好きになっていた。

樹が、あんな軟派みたいになったのは付き合い始めて2ヶ月たったころ。

最初はいきなりで、とてもビックリしたことを今でも覚えている。

話しかけても、無視されるようになって。

メールも既読がつかなくて。



だけど、

「別れよう」

そう言われたわけではないから、なんとも言えない。

周りも、不思議そうに私の方をチラチラと見てくる。

私と樹が付き合っているのは周知の事実だから。

どこで私と樹が関わりを持ったかといえば、進学して席が隣になったこと。

小豆沢と、浅岡だから。
< 3 / 56 >

この作品をシェア

pagetop