おはようからおやすみを笑顔で。
不意打ちで真面目に告白されたから、私も「え、えっ?」と言葉に詰まる。
白井さんは、それすら面白いといった様子で、また笑い出す。


「まあでも、沙耶さんを狙ったところで敵わなそうだからやめとくよ! 俺、今日これから合コンだし!」

白井さんは、明るい笑顔で爽やかにそう言う。
空気が軽くなって、思わず安心したけれど、


「敵わないというのは、斉野くんに敵わないっていう意味ですか?」


そう尋ねると、

「冗談じゃない。俺は絶対、あの人を追い越してやるつもりだし」

と言われてしまう。


「え、じゃあ、敵わないって、誰に?」

私のその質問を受けた白井さんは、フッと優しく微笑む。
私と話す時、彼はいつも笑っているけれど、こんなに優しく笑ったのは初めて見た。

そして。


「だってさ、どんなに狙ったところで、沙耶さんは斉野さんが大好きじゃん?」


彼はそうとだけ答えると、〝合コン遅れるからそろそろ行くね〟と言って、その場を去っていく。


……敵わないって、もしかして私のこと?

なんだか恥ずかしくて、顔が赤くなるのが自分でもわかった。

……でも、その通りかもしれない。


誰になにを言われようと、されようと。

私は、斉野くんのことがきっと一生大好きーー。
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