おはようからおやすみを笑顔で。
わ、私なにか彼を怒らせてしまうようなこと言ったかな? でも部屋に入る直前まではいつも通りの斉野くんだったし、この部屋に入ってからも夜景が綺麗だねとしか言ってないし……。
私がひたすら戸惑っていると、斉野くんが急に立ち上がる。もちろん、怖い顔をしたままで。
「さ、斉野クン?」
尋常じゃないほど不機嫌そうな彼。
まさか、嫌われるようなことをしてしまったのだろうか?
怖い……。
斉野くんには、絶対嫌われたくない……。
そう思ったら、情けないことに足が少し震えてきた。
その時、ずっと黙り込んでいた彼がようやく口を開いた。
「ちょっと、もう一回深呼吸していいか?」
「ん? うん」
思わず〝うん〟と答えてしまったけれど……
深呼吸? もう一回?
あ、もしかしてさっきの溜め息って、深呼吸だったの?
でも、そうだとしたら何故このタイミングで深呼吸?
どうやら怒っている訳ではないみたいだ。だけど、彼の考えていることは未だにわからない。
すると数秒後「……よし。ちょっと後ろ向いて」と言われる。
後ろ向く? なんで? という疑問は飲み込み、とりあえず言われた通りにする。
すると、彼がその場から遠ざかっていく気配がしたのだけれど、そのまま待っていたらすぐにまた戻ってきたのがわかった。
「じゃあ、こっち向いて」
うん、と答えながら振り向くと……
「えっ……?」
眼前に、何本もの真っ赤な赤いバラの花束が見えた。
私がひたすら戸惑っていると、斉野くんが急に立ち上がる。もちろん、怖い顔をしたままで。
「さ、斉野クン?」
尋常じゃないほど不機嫌そうな彼。
まさか、嫌われるようなことをしてしまったのだろうか?
怖い……。
斉野くんには、絶対嫌われたくない……。
そう思ったら、情けないことに足が少し震えてきた。
その時、ずっと黙り込んでいた彼がようやく口を開いた。
「ちょっと、もう一回深呼吸していいか?」
「ん? うん」
思わず〝うん〟と答えてしまったけれど……
深呼吸? もう一回?
あ、もしかしてさっきの溜め息って、深呼吸だったの?
でも、そうだとしたら何故このタイミングで深呼吸?
どうやら怒っている訳ではないみたいだ。だけど、彼の考えていることは未だにわからない。
すると数秒後「……よし。ちょっと後ろ向いて」と言われる。
後ろ向く? なんで? という疑問は飲み込み、とりあえず言われた通りにする。
すると、彼がその場から遠ざかっていく気配がしたのだけれど、そのまま待っていたらすぐにまた戻ってきたのがわかった。
「じゃあ、こっち向いて」
うん、と答えながら振り向くと……
「えっ……?」
眼前に、何本もの真っ赤な赤いバラの花束が見えた。