おはようからおやすみを笑顔で。
「そういうお前は? 子供の頃の夢ってなに?」
クールな視線を私に向けながら斉野くんはそう尋ねてくるけれど……。
「子供の頃の夢は、特になかったと思うけど……」
「卒業文集のテーマ、将来の夢だっただろ」
「そうだっけ? なんて書いたっけ……」
「お嫁さん」
「え?」
今、斉野くんの口からなにやらとっても恥ずかしい単語が飛び出たような気がするけれど、聞き間違い?
「ごめん、もう一回言って」
「お嫁さん」
「……」
それを聞いた途端に、顔がブワッと熱を持って、一気に恥ずかしくなる。
「も、もう! なんで私の書いた内容まで覚えてるのよ!」
確かに、書いた。言われて思い出した。将来の夢はお嫁さんで、忙しい旦那さんのためにがんばりたい、みたいなこと書いた!
「いや、好きな子の作文って読みたくなるだろ……。さっき木本が、昔の俺のこと立派って褒めてくれたけど、木本の方こそ卒業文集で立派なこと書いてあったよな。忙しい旦那さんのためにがんばりたい、って」
「なんで内容までしっかり覚えてるの⁉︎」
さすが頭の良いエリートは、記憶力まで怪物級⁉︎
恥ずかしすぎて、この場にいるのがいたたまれなくて、私は立ち上がり、コーヒーのお代わりをもってくるていでキッチンの方は向かおうと、斉野くんが座っているソファを横切る。
が、正確に言うと横切ろうとしたところで、彼に腕を掴まれ、それを阻止されてしまう。
クールな視線を私に向けながら斉野くんはそう尋ねてくるけれど……。
「子供の頃の夢は、特になかったと思うけど……」
「卒業文集のテーマ、将来の夢だっただろ」
「そうだっけ? なんて書いたっけ……」
「お嫁さん」
「え?」
今、斉野くんの口からなにやらとっても恥ずかしい単語が飛び出たような気がするけれど、聞き間違い?
「ごめん、もう一回言って」
「お嫁さん」
「……」
それを聞いた途端に、顔がブワッと熱を持って、一気に恥ずかしくなる。
「も、もう! なんで私の書いた内容まで覚えてるのよ!」
確かに、書いた。言われて思い出した。将来の夢はお嫁さんで、忙しい旦那さんのためにがんばりたい、みたいなこと書いた!
「いや、好きな子の作文って読みたくなるだろ……。さっき木本が、昔の俺のこと立派って褒めてくれたけど、木本の方こそ卒業文集で立派なこと書いてあったよな。忙しい旦那さんのためにがんばりたい、って」
「なんで内容までしっかり覚えてるの⁉︎」
さすが頭の良いエリートは、記憶力まで怪物級⁉︎
恥ずかしすぎて、この場にいるのがいたたまれなくて、私は立ち上がり、コーヒーのお代わりをもってくるていでキッチンの方は向かおうと、斉野くんが座っているソファを横切る。
が、正確に言うと横切ろうとしたところで、彼に腕を掴まれ、それを阻止されてしまう。