おはようからおやすみを笑顔で。
「え……」

「でも、あんたは祐のこと避けてたし、今更あんたたちが付き合うなんてきっとないと思ったから。祐とあんたが最近連絡取り合ってるって前にこの店であんたから聞いた時はさすがにちょっと焦ったけど。……焦ったから、早く祐に再会したい一心であんたに同窓会の話を持ちかけたっていうのもあるけど」

やっぱ焦るといいことないわ、なんて言いながら凛花ちゃんが小さく笑う。


「そう、だったんだね」

「あーあ、悔しいなあ。祐にフラれる度に〝沙耶が祐を好きになる訳ない〟〝どうせ報われない恋じゃん〟って思ってたのに、まさかこんな展開になるとはね。……でも、これでようやく、私も祐以外に目を向けられるかもしれない」

そう話す凛花ちゃんの表情は、切なそうながらもどこかスッキリしているようにも見えた。


「ていうかそもそも私も祐もおかしいのよ。小学生の頃からずっと同じ相手を好きなんてさ。どんだけしつこいんだって感じ」

凛花ちゃんは自嘲混じりにそう口にするけれど……おかしいだなんて私はそうは思わない。


「誰かのことをずっと好きでいるのは、とても素敵なことだよ」


そう返すと、凛花ちゃんからは「……あんたにそう言われるのは凄い微妙な気分になるんですけど」と、再び睨まれてしまう。確かに私が言うべきことでもなかったかもしれないけれど!


「でも、ありがと」
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