おはようからおやすみを笑顔で。
「あんたさぁ、いつから祐と付き合ってんの?」

凛花ちゃんが突然そんな質問をしてくるから、驚いてわかりやすく動揺する。

凛花ちゃん、仕事に戻った方がいいんじゃないだろうかと思うも、彼女は私をじっと見つめ、私の返事を待っている。


観念して、私はゆっくりと口を開く。

「……ちゃんと付き合うことになったのは、あの同窓会の後なんだけど」

そう答えると、凛花ちゃんが大きめの声で「はぁ⁉︎」と言う。周りのお客さんが、みんなこちらをちらちら見ている気がするけれど、凛花ちゃんは構わないといった様子だ。


「最悪! だったら私が入り込む余地、普通にあったじゃん!」

「え、えっと」

そう言われると、なんて答えたらいいかわからない……。
だけど、凛花ちゃんの迫力に気圧される訳にはいかない。
斉野くんは渡さない、という強い気持ちを持つ。


「……ふーん。あんた、そんな顔もするんだ」

ふと、凛花ちゃんにそんなことを言われる。


「え、そんな顔って、どんな顔?」

「私にビビりながらも、祐は絶対渡さないっていう顔」

「えっ」

まさに私の心情を言い当てられた気がして、思わず声が裏返る。


すると凛花ちゃんは、フゥ、と溜め息を一つ吐くと、


「……やっぱり、あんたに声掛けて同窓会の計画したのは失敗だったなぁ」


と話す。


「今まで何度も祐からフラれたけど、その理由が全部、あんたのことが好きだから、だったんだもん」
< 95 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop