神様には成れない。
淵くんはきょとんとした表情を見せる。もうすぐ0時になってしまうため、そのまま帰ると思ったのだろう。
対する私は思っていた事を言い当てられ、素直に返答をしたまでなので、彼を見つめながらもいつも通りの表情をしていただろう。
何故そこまで苦笑いに似た表情を見せられるのか分からず、暫し時間が止まる。
頭の中で会話を反芻した所でハッとした。
「っ!?ごめんなさい!別に変な意味じゃない!変な意味じゃないから!普通にバイト終わりみたいにちょっと話したいだけだから!」
こんな時間に男女二人。誤解されてもおかしくなんてない。慌てて強く否定をする。
誤解も何も彼にとってなくとも、私の気持ちに立たれてしまえば紛らわしい発言だった。
「あ、うん。そっか。何だ、びっくりした」
歯切れ悪く納得の意を見せながらも彼は確かに表情を変えた。
わかりやすく安堵を見せたのだ。
「えぇっと……じゃあ、駅にも近いしいつもの公園でいい?」
だけどそれは気づかなければ一瞬で、次の瞬間にはまた屈託のない笑みを見せていた。