神様には成れない。
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公園に着く頃には時刻は23時30分を過ぎていて、日付も変わろうとしていた。
夜更けに公園に来る人など居なく静けさだけが辺りを包んでいた。
「瀬戸さん何飲む?りんごジュース売り切れみたいだけど」
「そうなの?じゃあ、どうしようかな」
考えながら隣から自動販売機を覗き込めば、淵くんは自分の分を選択した所だった。
ガコンと重い音を静寂の中に響いた。
今日はどうやら炭酸飲料を飲むらしい。彼の選択肢はいつも様々で一貫性がない。
「淵くんっていつも決まって飲むものがないよね」
「割と何でも飲めるし何でも食べれるからあんまりこだわりないんだよねぇ」
私はと言えばこんな時間から同じものを飲める気がしないので、それを選択肢から外しボタンに手を伸ばした。
「そう言う瀬戸さんは、いつもあまり変わらないね」
ガコンと再び鳴り響いた音と共に落ちてきたのは、選択肢の二割に入る紅茶で私としては変わり映えのしないものだった。
「ついつい気に入ったものとか知ってるものばっかり選んじゃうの」